オリンピックの選手に対してやふわちゃんがやす子への不適切発言等、ネットでの誹謗中傷が絶えません。なぜそうなってしまうのでしょうか?
<考察>
誹謗中傷している方は対象者(相手)に会ったことはあるのでしょうか?相手の性格、文化、考え方をどこまで知っているのでしょうか? 切り取って確認できた事実。人の行動から起きる事象自体は1つですが、人によって見え方、感じ取り方が異なります。カントの「純粋理性批判」で例えるなら「感覚(感性)」と「考える力(悟性)」と「まとめる力(理性)」を用いて人間は「世界そのもの」を変換している。まったく同じ人間は一人もいない。知識経験が異なり、身体の違いから同じ事象を確認しても全員が同じとらえ方にはならないということ。多様性の時代とは言いますが、個人を尊重しすぎて、相手を傷つけてはなりません。社会のルールに反します。
何故、行き過ぎてしまうのか。第三者から本人や関係者に何を伝えたいのか。第3者の意見を発信するに留まるならまだ、相手を傷つけつけないかもしれません。価値観の押し付けが強くなると相手を傷つけるのかもしれません。過去に木村花さんが行き過ぎた誹謗中傷により命を絶った事件があるのにまた、過ちを繰り返すのかもしれない。無くなった命は帰ってこない。他人の命を奪う権利など誰にもないことを忘れてしまうのだろうか?自分が誹謗中傷されている人の立場になったら・・・・と考えられないくらい自分の意見が正しいから相手に伝えたい感情が表に出てしまうのでしょうか?これはある種の怒りの感情なのかもしれない。ただ、よくアンガーマネジメントで言われるのは感情は思考より先に立つ。怒りの感情が湧き出してから6秒別の思考に切り替えたり、耐えるなどの対応が必要なのかもしれない。
相手が消えてしまえば・・・・なんては頭の中で考えたりすることは一時的にあるかもしれない、感情が高ぶっているときは。この感覚は何かに似ている。そう、殺人だ。一時的、あるいは積み重ねの感情でプッツンする状態。物理的に手を下さなくても言葉でも殺人をしてしまう。社会という大きなコミュニティーではそんな自分勝手なことは許されない。この社会、豊かさは人で支えられている。お金で何とかなるのは作ってくれるあるいはやってくれる人がいるからです。その人たちを雑に扱い、いなくなられたら困るのは誰でしょうか?地球上の人が少なくなれば希少と感じて人にやさしくなれるのでしょうか?人の特性なのでしょうか?
日本の古くからの精神、相手への感謝の気持ちが一番大事ではないでしょうか?何事にも感謝する。助け合いの精神、物が豊かではない時代は皆で頑張っていこう、乗り切ろうとするチームワーク的な感覚から困ったときはお互いさま、だったのかもしれない。
戦後の日本と現在の日本における助け合いや人との関わり方にはいくつかの顕著な変化があります。これらの変化は、社会的、経済的、文化的な要因によって影響を受けているように考えられます。
<調査>
戦後の日本
- コミュニティの結束:
- 戦後の日本では、戦争の影響で社会が荒廃していたため、地域やコミュニティの結束が非常に強かったです。助け合いや支援が重要視され、互いに支え合う精神が根付いていました。
- 家族と地域社会の役割:
- 戦後の日本では、家族や地域社会が重要なサポートの役割を果たしていました。例えば、近所の人々が互いに助け合い、困難な状況にある人々を支援することが一般的でした。
- 社会的な価値観:
- 経済的な困難と社会の変革期において、助け合いや連帯感が強調されました。戦後の日本は、再建に向けて団結し、困難を乗り越えるために協力する姿勢が広まりました。
現在の日本
- 個人主義の高まり:
- 現代の日本では、個人主義が強まっており、個人の自由やプライバシーが重視される傾向があります。これにより、助け合いやコミュニティの結束が薄れることもあります。
- 都市化と孤立:
- 都市化の進行や核家族化が進む中で、地域コミュニティとのつながりが希薄になることがあります。その結果、孤立や孤独感を感じる人が増え、助け合いの機会が減少することがあります。
- 社会的支援の制度化:
- 現在では、政府や福祉制度による支援が充実しており、困難に直面している人々が制度的なサポートを受けることが可能です。しかし、これが個人やコミュニティでの助け合いの重要性を低下させることもあります。
- テクノロジーの影響:
- インターネットやSNSの普及により、助け合いや情報共有の形が変わりました。オンラインコミュニティやデジタルプラットフォームを通じて支援が行われる一方で、リアルな対面でのつながりが減少することもあります。
- ボランティア活動の増加:
- 現代の日本では、災害時や地域貢献のためのボランティア活動が増えており、多様な助け合いの形が見られます。災害時には地域社会の支援が強調され、全国からの援助やボランティアが集まることが多いです。
まとめ
戦後から現在にかけて、助け合いや人との関わり方には変化が見られます。戦後の日本では、コミュニティの結束と家族の役割が重要でしたが、現在は個人主義の高まりや都市化、テクノロジーの影響などが助け合いの形に変化をもたらしています。このように環境の変化とネットが身近なものになったことにより、個人でも自由に想いを発信出来る世の中になりましたが、各自、情報発信側が相手に自分の想い(考え方)を必要以上に押し付けることはしないことが誹謗中傷を減らし、悲しい事件を無くすことにつながると言るでしょう。 情報、想いを発信するうえでそれが最低限のボーダーラインになるのかもしれませんね。
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