支援学級の情報収集と療育センターへの相談が大切
グレーゾーン(健常児と軽度発達障害児の間)療育手帳がもらえないレベルだが発達障害の症状がある場合、その子の成長に合わせた教育にしていかないと登校拒否や発達障害の症状に悪影響を与えかねない。その為、自分の学区の支援学級がどのような体制であるか情報をとりに行く必要がある。支援学級の人数や先生の人数、学校の方針、子どもの発達に合わせた対応をしてもらえるのかなど、必要な情報はたくさんある。事前に相談させてもらうのが良いと思う。
小学校の支援学級の体制は学校によって大きく異なることがあります。支援学級は、発達障害やその他の障害を持つ子どもたちに対して、個別の支援を提供するための特別な教育環境ですが、その運営や体制には以下のような違いがあります。
1. 支援体制の違い
- 支援学級の設置数: 学校によって支援学級の設置数が異なります。都市部や人口の多い地域では複数の支援学級が設置されていることが多い一方、地方や小規模な学校では支援学級が1つしかないこともあります。
- 教師の専門性: 支援学級の教師の専門性や経験にも差があります。専門的な訓練を受けた教師や、発達障害の専門知識を持つ教師がいる場合もあれば、そうでない場合もあります。
- 支援スタッフの配置: 学校によっては、支援学級に特別支援教育士や心理士、言語聴覚士などの専門職が配置されていることがありますが、すべての学校でこうした専門スタッフが常駐しているわけではありません。
2. カリキュラムと指導方法
- 個別指導の程度: 支援学級でのカリキュラムや指導方法も学校によって異なります。個別に調整されたカリキュラムや特別な教材が用意されている学校もあれば、一般的な教材や授業内容を基にした指導が行われることもあります。
- 指導方法の工夫: 一部の学校では、子ども一人ひとりの特性に応じた特別な指導方法や支援ツールを使用している一方、標準的な指導方法を使う学校もあります。支援の方法や内容は、学校の方針やリソースによって異なります。
3. 支援内容とプログラム
- 生活支援の内容: 支援学級では学習だけでなく、生活技能や社会性の育成が行われますが、具体的なプログラムや活動内容は学校によって異なります。一部の学校では、生活支援や社会性の育成に特化したプログラムを提供していることもあります。
- 校外活動の実施: 一部の支援学級では、校外活動や地域との交流が積極的に行われている場合がありますが、すべての学校で同様の活動が行われるわけではありません。
4. 支援体制の整備状況
- リソースと設備: 支援学級のリソースや設備も学校によって異なります。例えば、学習支援のための特別な教室や支援ツールが整備されている学校もあれば、リソースが限られている学校もあります。
- 校内連携: 支援学級と一般学級との連携の程度も異なります。一部の学校では、支援学級の生徒が一般のクラスに参加する機会が設けられていることがありますが、連携の度合いは学校によって異なります。
5. 保護者との連携
- 保護者とのコミュニケーション: 支援学級と保護者との連携の取り方も学校によって異なります。定期的なカンファレンスや報告が行われる学校もあれば、必要に応じて連絡が行われる学校もあります。
6. 地域差
- 地域ごとの差: 都市部と地方では、支援学級の体制に地域差があることがあります。都市部では比較的多くのリソースが利用できる一方、地方ではリソースが限られていることがあります。
対応方法
- 学校見学や相談: 支援学級の体制を具体的に知るためには、実際に学校を見学したり、学校の担当者や特別支援教育の専門家に相談することが有効です。
- 教育委員会や支援機関の活用: 地域の教育委員会や特別支援教育の支援機関に相談し、支援学級の体制や利用できるリソースについての情報を得ることができます。
繰り返しにはなりますが、支援学級の体制や内容は、学校の方針、リソース、地域の状況などによって異なります。適切な支援を受けるためには、学校や地域の特性を理解し、必要なサポートを見つけることが重要です。
越境の事例
越境の事例①:特別支援級に入れたいが、学校側から今期の受け入れ人数が多いため(突発的に走って行ってしまう子の事例)安全が確保できないと言われた。ママ友からの情報で隣の学区が支援学級の人数が少ないため、越境を考えた。教育委員会へ越境を相談したところ、現住所を隣の学区においてくれと言われたので、子どもの安全を確保する為、対応した。
越境の事例②:県下1位の高校がある学区で周りの小中学校も勉強に力を入れる文教区に住んでいた。子どもが勉強についていけず、病んでしまった(不登校)為、療育のモデル校に越境を検討。事例①と同じように教育委員会へ相談したところ、現住所を通いたい学区に移してほしいとのことで対応した。
参考
保育園の縦型保育:クラスに全年齢(2歳~5歳)の子どもがいるため、保育士の目が多いのと発達の遅れがあってもクラスの年長さんが引っ張ってくれる、お世話をする側の子どもも兄弟がいるような対応となるため、実際に兄弟がいないご家庭でも子ども同士の関りがあり、良好な発達を促してくれる効果があるようです。園選びの参考にしてください。
越境入学
日本の小学校において、「越境入学」という形で、指定された学区外の学校に通うことは基本的に制限されています。ただし、いくつかの例外や特別な条件がある場合もあります。以下に、越境入学に関する基本的な情報と例外について説明します。
1. 通常の学区制度
- 学区制: 日本では、多くの小学校が学区制を採用しています。これは、住んでいる地域(学区)に基づいて通う学校が決まる制度です。この制度により、各学校はその学区内に住む児童を受け入れることが原則となります。
2. 越境入学の制限
- 原則として認められない: 学区外の小学校に通う「越境入学」は、基本的には認められていません。これは、地域ごとの教育の均衡を保つためや、地域住民の負担を軽減するためです。
3. 例外的な場合
ただし、以下のような例外や特別な条件がある場合には、越境入学が認められることがあります:
- 特別な理由: 学校が提供できない特別支援が必要な場合や、特定の教育プログラムが必要な場合など、特別な理由がある場合には、越境入学が認められることがあります。
- 兄姉の通学: 兄姉がすでに指定された学校に通っている場合、下の子どもも同じ学校に通わせるために越境入学が認められることがあります。
- 家庭の事情: 引っ越しなどで新たに学区内に入るが、学期途中であるために学区内の学校にすぐに転校できない場合など、家庭の事情に応じて調整されることがあります。
4. 手続きと条件
- 申請手続き: 越境入学を希望する場合は、通常、教育委員会に対して申請を行う必要があります。申請には、特別な理由や必要な書類が求められることがあります。
- 審査と許可: 越境入学の申請が受理されるかどうかは、教育委員会や学校の審査に依存します。審査基準や許可の条件は、地域や学校によって異なります。
5. 市町村や地域による違い
- 地域差: 市町村や地域によっては、学区制度の運用や越境入学の取り扱いに差がある場合があります。具体的な条件や手続きについては、地域の教育委員会に確認することが重要です。
6. 学区外通学の代替案
- 通級指導教室: 支援が必要な場合、学区内で通級指導教室などの特別支援を受けられることがあります。これにより、通常の学級と特別支援を両立させることが可能です。
- 私立学校やその他の教育機関: 公立学校における越境入学が難しい場合、私立学校などの選択肢も考慮することができます。
越境入学は基本的には認められていないことが多いですが、特別な理由や条件があれば対応が可能な場合もあります。具体的な対応については、地域の教育委員会や学校に直接問い合わせて、必要な手続きや条件を確認することが大切です。
発達障害の認知と医学の発達により救われる命が増え、そのための代償なのか発達障害を抱えてしまう事例も比例しているようです。(低体重出生児など)その現状から支援学級や養護学校など関連施設への負荷も増加傾向にあります。(関連施設や専門家、先生の割り当てが少ないなど)急激に認知される発達障害の内容に該当施設が対応しきれていない歪が出てきているのです。その中で発達障害を抱えた我が子が苦しくない選択をしてあげたいですよね。
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