※写真はイメージです。実施のバスとは関係がありません。
報道内容
報道によると、表題の行為が起きたのは7月22日の昼前で、小学校低学年の男子児童が浜松市中央区のバス停でバスから降りようとしたところ、遠州鉄道のICカードの残高が不足していました。 このバスを運行していた40代の男性運転手が注意をしたところ児童が下を向いたため、男性運転手は児童の顎を触り「こっちを向いて」と顔を上げさせたうえ、強い口調で謝罪と両親への報告を求めたということです。その後、乗り継ぎ出来ず、猛暑の中、2時間ほどかけて徒歩で帰宅した。
思いやりが足りないと感じてしまう内容ですね。気になる点としては
- 児童にお金を持たせていなかったのか?
- 他に乗客はいなかったのか?
- 運賃が不足しているときのマニュアル対応はないのか?
1.児童にお金を持たせていなかったのか?
残高不足に気づけなかったことが引き金になっているので気になるポイントとなっています。自分も息子がいるのでICカードの残高は気を付けているし、万が一のため、お金も持たせています。ICカードは携帯等で残高が簡単に確認できますしね。
2.他に乗客はいなかったのか?
私もバスは通勤で使うので小学生や外国人の方が同じICカードの残高不足に遭遇している場面を見たことがあります。その時は近くの乗客が肩代わりするシーンをみてほっこりすることがありました。困ったときはお互い様の精神と言えますね。
3.運賃が不足しているときのマニュアル対応はないのか?
マニュアルはあるに決まってますよね。今回はそのマニュアル通りの行動だったのか気になります。違うと思いますが・・・・・ 運賃対応フローにある、「乗客に次回のバス利用時に支払うことを許可する。ただし、確認手順や規約を説明。」をしているシーンを見たことがあります。その時はICカード紛失で支払いができない学生さんでしたが。どちらにしろ、小学生に対し、高圧的な態度は同じ大人としても悲しくなってしまいますね。
運賃不足時の対応は?
一般的な交通機関の運賃不足時の対応フローを調べてみました。
1. 運賃不足時の対応フロー
- 運賃不足の確認
- 運賃箱や車両のシステムで運賃不足の状態を確認。
- 運賃不足の金額を把握する。
- 乗客への確認
- 運賃不足の旨を丁寧に説明し、支払い方法の選択肢を提示。
- 例:「お客様、お支払いの運賃が不足しています。以下の方法で対応可能です。」
- 対応策の提示
- 追加支払い: 追加で運賃を支払ってもらう。
- ICカード利用: ICカードや交通系電子マネーで支払う。
- 次回の支払い: 乗客に次回のバス利用時に支払うことを許可する。ただし、確認手順や規約を説明。
- おつりのない場合: 小銭や細かい支払いが可能な場合、周囲の乗客に協力を依頼する。
- 対応記録
- 運賃不足のケースについて詳細に記録する。
- 例: 乗客の名前、運賃不足の額、対応内容など。
2. 注意点と規則
- 運転手の態度
- 丁寧で親切な対応を心掛ける。
- トラブルを避けるため、冷静に対応。
- 交通規則と会社の方針
- 会社の運賃不足対応規則に従う。
- 規則に従って、トラブルが発生した場合の上司への報告や相談を忘れない。
- セキュリティと安全
- 突発的なトラブルに対する対策も準備しておく。
- 安全確認を行い、乗客が安心して利用できるようにする。
注意点と規則にありますが、運転手の態度は非常に重要だと思います。乗客へ同じお願いでも言葉尻や言葉の抑揚で受ける側も気分が悪くなる経験ありますよね。是非とも気持ちよく過ごせるように対応頂きたいものです。
その他、運賃不足の救済措置として
- 目的の駅で清算してもらう着駅清算という後払い制度が利用できます。駅で「支払い猶予願い書」を記載し、後日支払う方法。
- 交番で公衆接遇弁償費という限度額1,000円の交通費を貸してくれる制度があります。しかし、条件付きです。財布を落とした、盗難にあったなど理由がある人のみで、借りる時は借受願書という書類に記入が必要です。全国の交番で対応しているわけでは無いようです。(地方自治体による)
- 救済措置というか、タクシーで自宅まで帰宅することで、自宅には現金があると思いますので、高くはつきますが、安牌と言えます。
個人的には大人として、恥ずかしくない行動を取りたいと強く思える事象でした。