我が子の状態(年長時)
- おむつは取れていて、排泄は一人で問題なし
- 構音障害あり(言葉が聞き取りにくい)
- 読み書きは出来ない
- コミュニケーションは取れる(友達とも仲良く出来る)
- 手帳は無し
卒園後の進路は年長さんの5月ごろから
年長の5月ごろから地域の教頭先生に相談(支援学級or普通学級or養護学校)していました。子どもを連れて面談を数回ほど学校に行き、発達検査の結果報告や学校側から園に聞き取りをしたり、園に生活の様子を見に来てもらうパターンもあるそうです。我が子はありませんでしたが・・・・園からの情報をもらった上で(支援学級or普通学級or養護学校)の選択を学校側からの意見とこちらからの希望を聞いてもらい、教育委員会と調整をしてもらいました。最終的には支援学級からの開始になりました。教育委員会からは手帳もないので、普通学級を進められましたが、子どもの状態と今後を妻と相談した結果、支援学級を強く希望した経緯を学校側の協力もあり汲み取っていただいた形になりました。
因みに養護学校の説明会は5月ごろ、申し込みは9月ごろですが、療育手帳がないと入学できないようです。グレーゾーンの場合、手帳はもらえない場合が多いため、早い段階で支援学級or普通学級の2択になりました。
進路を決めるうえでの注意点
発達障害を持つ子どもたちの進路については、個々のニーズや特性に応じて適切な教育環境を選ぶことが重要です。小学校と養護学校(特別支援学校)のどちらが適切かを判断するためには、以下の点を考慮する必要があります
1. 子どものニーズと特性
- 学習スタイルやペース: 発達障害のある子どもがどのような学習スタイルやペースで学ぶのが最適か。たとえば、自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ子どもが特定の環境でうまく学べる場合もあります。
- 社会的スキルやコミュニケーション: 子どもが社会的スキルやコミュニケーションにどの程度の支援を必要とするか。養護学校では、小グループでの支援や専門的なカリキュラムが提供されることがあります。
2. 教育環境の違い
- 小学校(通常の教育機関): 小学校では、主流教育を受ける中で特別支援が提供される場合があります。支援学級や通級指導教室が利用できる場合もあります。子どもが一般のクラスで学びながらも、必要に応じて特別支援を受けることができます。
- 養護学校(特別支援学校): 養護学校は、発達障害やその他の障害を持つ子どもたちに特化した教育環境を提供します。ここでは、専門的な支援や個別のカリキュラムが整えられており、子ども一人ひとりのニーズに合わせた教育が行われます。
3. 親や保護者の意向
- 家庭の価値観や希望: 親や保護者の意向も重要です。どのような教育環境が子どもにとって最善かについて、家庭での希望や価値観が反映されることがあります。
4. 専門家の意見
- 教育相談や専門家のアドバイス: 発達障害の専門家や教育相談機関の意見を聞くことも重要です。専門家は、子どもの特性に基づいた適切な教育環境を提案してくれるでしょう。
5. 経過と評価
- 進行状況のモニタリング: 小学校での支援を受けながら様子を見て、進捗や適応状況を評価することも可能です。その上で、養護学校への転校を考えることもできます。
最終的な判断は、子どもの個別のニーズと状況に基づいて行うべきです。地域の教育委員会や特別支援教育の専門機関と連携し、最適な進路を見つけるために情報を集めることが大切です。
支援学級とは
**支援学級(しえんがっきゅう)**とは、一般の小学校に設置されている特別支援学級のことを指します。支援学級は、発達障害やその他の障害を持つ子どもたちに対して、個別の支援を提供するためのクラスです。以下に支援学級の主要な特徴と目的を説明します。
1. 目的
支援学級の主な目的は、一般の学級で学ぶのが難しい子どもたちに対して、特別な支援や配慮を提供することです。これにより、子どもたちがより良い学習環境で教育を受けることができるようにします。
2. 環境と支援内容
- 小規模なクラス: 支援学級は、通常のクラスに比べて生徒数が少なく、少人数での教育が行われます。これにより、教師が個別の支援をしやすくなります。
- 個別指導: 各生徒のニーズに応じた個別指導や、専門的な支援が提供されます。例えば、学習面だけでなく、社会性やコミュニケーションのスキル向上の支援も行われます。
- 特別なカリキュラム: 学習内容や進度が、生徒一人ひとりの能力や理解度に合わせて調整されます。必要に応じて、特別な教材や支援ツールが使用されることもあります。
- 専門職との連携: 発達障害の専門家や心理士、言語聴覚士などの専門職と連携し、支援を行うことがあります。
3. 交流の機会
支援学級に通う生徒たちは、必要に応じて一般の学級での授業や活動にも参加することができます。これにより、社会性を育む機会や、一般の生徒たちと交流する機会が提供されます。
4. 課題と改善
支援学級の運営には、以下のような課題があることもあります:
- リソースの制約: 限られた資源や専門家の数によって、支援が十分でない場合があります。
- 適切な配慮: 支援学級と一般学級との連携や、支援の質を保つことが重要です。
- 個別のニーズに応じた対応: すべての生徒のニーズに対応するために、教師の専門知識と経験が求められます。
5. 判断と選択
支援学級に通うかどうかの判断は、子どもの特性やニーズに応じて行われます。教育委員会や専門家、学校の相談を通じて、最適な教育環境を選ぶことが重要です。
支援学級は、子どもたちが自分のペースで学び、成長するための支援を提供する重要な環境です。子ども一人ひとりの特性に応じた支援を受けることで、学びや成長の機会が広がります。
養護学校とは
**養護学校(ようごがっこう)**は、日本の特別支援教育において、障害や発達障害を持つ子どもたちに対して専門的な教育を提供する学校です。養護学校は、障害の種類や重度に応じて、個別に支援を行いながら、子どもたちの教育と生活の質を向上させることを目的としています。以下に、養護学校の主な特徴と目的を説明します。
1. 対象と目的
- 対象: 養護学校は、身体障害、知的障害、発達障害、重度の障害など、多様な障害を持つ子どもたちを対象としています。子どもたちの障害の種類や程度によって、必要な支援が異なります。
- 目的: 子どもたちが自立し、社会で活躍できるように、個別の教育や生活支援を行います。教育だけでなく、日常生活の支援や社会性の育成も重視されます。
2. 教育環境とカリキュラム
- 専門的な支援: 養護学校では、特別支援の専門家が常駐し、個別のニーズに応じた教育や支援を行います。教師や支援スタッフが、障害の特性に合わせた指導を行います。
- 小規模なクラス: クラスの人数が少なく、少人数制での授業が行われることが多いです。これにより、個別対応や細やかな支援が可能となります。
- 個別カリキュラム: 生徒一人ひとりの能力やニーズに応じたカリキュラムが用意され、学習内容や進度が調整されます。特に生活技能や社会性の育成が重視されることがあります。
3. 支援内容
- 学習支援: 読み書きや計算などの基礎学力の支援に加え、個別の学習計画が立てられます。
- 生活支援: 日常生活の自立に向けた支援(身辺自立や生活技能の習得)や、社会生活に必要なスキルを育てる支援が行われます。
- 医療・福祉の連携: 医療機関や福祉機関と連携し、必要な医療やリハビリテーションを受けることができます。
4. 社会性の育成
- 社会参加: 学校外での活動や地域との交流が推奨され、社会性の育成や自立の支援が行われます。
- 就労支援: 将来の職業生活に備えた支援や職業体験の機会が提供されることがあります。
5. 親と学校の連携
- 家庭との連携: 保護者との密な連携が図られ、家庭での支援と学校での支援が一貫して行われるよう努められます。
- 相談とアドバイス: 親や保護者への相談やアドバイスも行われ、子どもにとって最善の支援方法を一緒に考えていきます。
6. 適用される法規
- 特別支援教育の法律: 養護学校は、日本の特別支援教育に関する法律(例えば、特別支援教育に関する法律)に基づいて設置され、運営されています。
7. 選択肢と進路
- 進学先: 養護学校を卒業後は、就職や社会参加に向けた支援が行われるほか、必要に応じて成人後の福祉サービスの利用が案内されることもあります。
養護学校は、障害を持つ子どもたちが自分のペースで学び、成長するための専門的な教育と支援を提供する環境です。子ども一人ひとりの特性やニーズに応じた支援が行われることで、より良い生活と社会参加の機会が提供されます。
放課後デイサービスの利用も検討
子どもの発達支援を受けるため、放課後デイサービス利用の検討をしました。理由は早い段階での発達支援は効果が高いことと専門家に助言や支援を頂きながらの方が両親も子どももメリットが大きいと感じたからです。
1.デイサービスを利用するために受給者証を役所から発行してもらう
- 小児科医の診断書が必要(療育センターなど)
- 療育計画書の作成が必要
2.デイサービスは複数あり、方針や特徴が異なるため、子どもの診断結果に合った所を探す必要がある
- 発達障害が重い子/軽い子の比率など、受け入れ状態の確認(子どもの診断結果に合わせるため)
- デイサービスの教育方針や活動プログラムを確認
- デイサービスの体験会に子どもを連れて、楽しめるか確認
- デイサービスの環境や通える場所にあるか確認
グレーゾーンとは
発達障害がある子どもが「グレーゾーン」とされる場合、支援や手帳の取得に関しては複雑な状況が生じることがあります。以下に、そのような場合に考えられる点や対処方法について説明します。
1. グレーゾーンとは
「グレーゾーン」という言葉は、発達障害があるがその程度が軽度であり、明確な診断基準や支援が難しい状態を指すことが多いです。具体的には、以下のような特徴があります:
- 診断の難しさ: 発達障害の症状が軽度であったり、他の障害と混在しているため、診断が難しい場合があります。
- 支援の必要性: 日常生活や学業において支援が必要であるものの、障害の重度や診断基準に合わないため、支援の手続きが難航することがあります。
2. 手帳の取得とその意義
日本では、発達障害を含む障害を持つ人が手帳を取得することで、様々な支援やサービスを受けることができます。主に以下の2種類の手帳があります:
- 障害者手帳: 身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳などがあり、障害の程度によって支援やサービスが受けられます。
- 療育手帳: 知的障害や発達障害を持つ人が対象で、特に発達障害の診断や支援が必要とされる場合に発行されます。
グレーゾーンにあるとされる場合、以下のような理由で手帳の取得が難しいことがあります:
- 診断基準の不一致: 手帳の取得には、診断基準や障害の重度に関する基準があり、グレーゾーンの状態がその基準に完全には合致しないことがあります。
- 支援の優先順位: 支援が必要とされるが、手帳の取得には一定の障害の重度が求められるため、支援が後回しにされる場合があります。
3. 対処方法
グレーゾーンの状態で手帳の取得が難しい場合、以下のような対処方法があります:
- 専門家の診断と相談: 精神科医、発達障害の専門家、心理士などに相談し、正確な診断と必要な支援についてアドバイスを受けることが重要です。専門家の意見は、手帳の取得の際に役立つことがあります。
- 支援機関の利用: 地域の障害者支援センターや特別支援教育の機関に相談し、利用可能な支援やサービスについての情報を得ることができます。また、支援機関は手帳の取得に向けたサポートを提供することもあります。
- 学校や行政との連携: 学校の特別支援教員や教育委員会と連携し、学校内での支援や、必要な手続きを進めるためのサポートを受けることができます。行政や福祉担当の窓口に相談することも有効です。
- 療育やカウンセリングの活用: 発達障害に関する療育やカウンセリングを受けることで、日常生活や学業での困難を軽減することができます。また、これらの活動が手帳取得の際に考慮されることがあります。
4. 日常生活での支援
手帳が取得できない場合でも、日常生活での支援や適切なサポートを受けることが可能です。以下のような支援があります:
- 地域の支援サービス: 地域によっては、発達障害のある子どもやその家族に対する支援サービスやプログラムが提供されています。
- 教育機関での支援: 学校内で特別支援学級や通級指導教室など、個別の支援が受けられることがあります。
- 親や保護者のサポート: 発達障害についての理解を深め、家庭での支援や対応方法を学ぶことが、子どもにとって大きな支援となります。
グレーゾーンにある子どもたちへの支援は、専門家や支援機関との連携を通じて最適な方法を見つけることが重要です。適切なサポートを受けるために、情報収集や相談を積極的に行うことが大切です。
両親だけで発達障害を抱えた子どもを育てるのは困難です。あらゆる手段を用いて、子どもに最良の環境を提供するためにも情報を積極的に取りに行く(コミュニティに参加するなど)ことが重要です。つながりを持つことで両親も子どもも気持ちが軽くなります。子育てを楽しくするためにも心にゆとりをもっていきましょう!!